
株主の皆さまへ
地域社会への新たな“バリュー”の創出に向け、
『進化』と『成長』はとまらない


株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
当社グループは、新たに策定した中期経営計画『SHIP VISION 2024 』の実践にあたり、当期(2023年3月期)はその初年として、『進化』と『成長』の歩みを更に前進させております。
連結業績について
19期連続の増収に加え、事業の高付加価値化により増収増益を達成
全社的にエネルギー価格や原材料価格高騰の影響を受けた一方、トータルパックプロデュース事業のプロジェクト案件が順調に推移したこと等により、概ね計画通りに推移しました。売上高は前期比11.3%増の5,722億円、営業利益は同3.1%増の211億円となりました。売上高は株式上場以来19期連続の増収を重ねております。コンサルティング力とプロデュース力を駆使した高付加価値化の取組みの着実な進展により利益率の向上が図られ、営業利益は増収基調を回復することができました。
業績結果
(単位:百万円) | 2022/3 (前期) |
2023/3 (当期) |
増減率 |
---|---|---|---|
売上高 | 514,353 | 572,285 | + 11.3% |
営業利益 | 20,505 | 21,144 | + 3.1% |
経常利益 | 21,287 | 20,607 | △ 3.2% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 12,172 | 12,063 | △ 0.9% |
中期経営計画の進捗について
4つの重要施策の着実な推進
中期経営計画の達成に向け、施策時に掲げた重要施策を着実に遂行しております。
トータルパックプロデュース事業では、病院の新築・建替等のプロジェクトが順調に推移したことに加え、メーカー系では新たな製品を上市するなど、継続的な成長への取り組みを進 めました。更に、大阪重粒子線センターでは重粒子線治療の保険適用対象部位の拡大等により新規外来受診者数や治療件数が増加し、2018年3月の開院以来初めて、単年度営業利益黒字化を達成しました。また、メディカルサプライ事業では、当社グループが提供するSPD(院内物流管理システム)への新規受託が順調に拡大するなど、重要施策「コア事業の更なる高成長」の取り組みが加速しております。
人々のより良く生きる(Well-being)に貢献する新たな“バリュー”の創出が着実に進む
2つめの重要施策である「積極的なバリューの拡大」では、戦略的M&Aを含め新たな事業による価値の創出に取り組んでおります。当期は、医療・介護施設向けカーテンリース・販売 等を展開するキングラングループ12社が新たに当社グ 応えながら、高付加価値型の事業運営を推進ループに参画し、当社グループにとって“新たな事業”が加わりました。両社の既存取引先に対する相互提案など、これまで以上に高付加価値のサービスを提供し、既存事業とキングラングループの連携によるシナジーの実績が着実に積み上がっております。また、当社グループのバリューを更に拡大するため、これまでに培った様々なノウハウを広く社会に還元し、人々が「より良く生きる(Well-being)」社会に貢献することに挑戦しています。公園整備事業や学校包括管理事業(特集参照)は、そうした広い視野から生まれてきた新たな“バリュー”です。
当社グループは、グループ全体の多様なノウハウを活かした「コンサルティング力」と「プロデュース力」を起点に高品質かつ幅広い価値を提供し、より良い社会へ貢献してまいります。
長期目標「連結売上高1兆円」は、遥か先の“夢”から、射程圏内に入った“具体的な目標”へと現実味を帯びてまいりました。まずは、そのマイルストーンとして計画最終年度(2025年3月期)の目標「連結売上高6,300億円」の達成に向け、引き続きグループの総力を結集して臨んでまいります。
株主の皆様には、今後とも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。