トップメッセージ
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
当期(2025年3月期)は中期経営計画『SHIP VISION 2024』の最終年度を増収増益で締め括り、次期(2026年3月期)から始まる新中期経営計画『SHIP VISION 2030』へと確かな成長路線のバトンを渡すことができました。
 
                         
                        売上高は中計目標を大幅に上回るとともに、上場以前から25期連続増収。
                    当期の連結業績は、売上高が前期比7.5%増の6,782億円、営業利益が同1.0%増の247億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同9.6%増の151億円と、引き続き増収増益となりました。特に、売上高については、中期経営計画『SHIP VISION 2024』において当初掲げておりました目標6,300億円を大幅に上回ることができました。
                    一方、営業利益についても過去最高となったものの、厳しい事業環境の下で当初計画に対しては未達となりましたが、トータルパックプロデュース事業における複数の大型プロジェクト案件の計画通りの遂行など利益の着実な積み上げを基礎に、メディカルサプライ事業における物流拠点への設備投資、ライフケア事業における新規施設オープンに伴う先行費用計上など、積極的な成長投資を行う中でも増益基調を確保したことは十分な成果であったと考えております。
                    株主の皆様への利益還元につきましては、30周年記念配当を実施した前期実績に対して、当期は更に8円上回る1株当たり58円の普通配当を実施させていただき、9期連続の増配を達成しております。今後も引き続き、安定的に配当性向30%以上(当期は36.2%)を維持し、業績の成長に見合った成果の還元に努めてまいります。
                
業績結果
| (単位:百万円) | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 | 
|---|---|---|---|
| 売上高 | 
                                    630,988
                                 | 
                                    678,229
                                 | 
                                    + 7.5%
                                 | 
| 営業利益 | 
                                    24,539
                                 | 
                                    24,779
                                 | 
                                    + 1.0%
                                 | 
| 経常利益 | 
                                    25,219
                                 | 
                                    26,023
                                 | 
                                    + 3.2%
                                 | 
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 
                                    13,799
                                 | 
                                    15,128
                                 | 
                                    + 9.6%
                                 | 
売上高1兆円のその先を見据えた新中期経営計画を始動。
                    当社グループは、5ヵ年の中期経営計画『SHIP VISION 2030』を策定し、次期より新たな取り組みを開始いたします。本中期経営計画では、定量目標として「成長性」、「収益性」、「資本効率性」を重要な経営指標と位置づけ、それぞれ、「5年間の売上高年平均成長率(CAGR)5%」、「営業利益率4%」、「ROE12%」を目指してまいります。
                    具体的な取り組みにつきましては、基本方針を「グループ経営資源の最適化によるポートフォリオ経営」としており、より積極的にグループ内の再編統合を行い、経営の迅速性を高め、より一層経営資源を効率的に活用すべく基盤を整理してまいります。更に、長期目標である連結売上高1兆円の実現とその先の業容を支えるグループの基盤について、組織・人材、投資・財務、ガバナンスなどあらゆる面から最適化を図ります。これを基礎に、新たな事業ポートフォリオの構築に向け、「新規事業創出」、「再編統合」、「成長領域の拡大」といった施策を重点的に推し進めてまいります。
                    特に、新規事業創出に向けては、「生命を守る人の環境づくり」を軸としながら、マーケットが広がる「Well-Being」領域での新たな取り組みを更に前進させ、「人々がより良く生きる環境づくり」へと、当社グループが提供するソリューションの幅を広げてまいります。
                    株主の皆様には、今後とも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
                
新中期5ヵ年経営計画(2026年3月期~2030年3月期)「SHIP VISION 2030」
拡大するヘルスケアニーズに応えながら、高付加価値型の事業運営を推進
 
                
 
            