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中期経営計画

新中期5ヵ年経営計画
(2026年3月期~2030年3月期)

「SHIP VISION 2030」

(策定日:2025年5月13日)

当社グループは、創業来「SHIP」理念を通じて“生命を守る人の環境づくり”をグループミッションに、「医療」「保健」「福祉」「介護」「サービス」の5分野に特化し、最適なソリューションを一括して提供し成長してまいりました。このたび、新たな成長戦略である新中期5ヵ年経営計画「SHIP VISION 2030」が始動いたしました。
この新中期経営計画ではこれまで同様に既存事業の成長を図っていくとともに「Well-Being」領域などを含む新規事業創出やこれまでM&Aを実施して増加したグループ会社の再編統合による経営効率化、グループシナジーの更なる強化を図ってまいります。加えて、財務・資本戦略の強化としてこれまで掲げていた配当性向30%以上という目標に加え、明確なキャピタルアロケーションに対する方針を設定し、透明性のある成長投資と株主還元の強化をさらに図ってまいります。

定量目標

成長率・収益性・資本効率性

基本方針 重点項目

基本方針 重点項目

重点項目 1.

新規事業創出

「生命を守る人の環境づくり」を軸に「人々がより良く生きる環境づくり」へ

Well-Beingの推進

当社グループミッション 「生命を守る人の環境づくり」のもと、 これまで「生命を守る」 という領域に特化したビジネス展開をしてまいりました。 この領域の捉え方をさらに拡大し、 自然環境などを含めた「人々がより良く生きる環境づくり」の領域へとグループ一丸となって拡大してまいります。

吹田市江坂公園及び吹田市立江坂図書館、桃山公園の魅力向上事業、 中の島公園・吹田市立中の島スポーツグラウンドにおける指定管理者 (Park-PFI事業) に選ばれ、 指定管理業務を受託。
※Park-PFI制度:民間事業者による公共還元型の収益施設の公募設置管理制度

吹田市が保有する小学校、中学校、幼稚園、保育所等合計84施設に関する施設管理業務等を受託。
※業務期間:2023年10月1日 ~ 2028年3月31日

新たに吹田市立中の島公園・中の島スポーツグランドにおける指定管理者として選ばれました。

重点項目 2.

再編統合

グループ会社の自律的な成長を軸としつつ、経営資源を効率的に統合し、 グループの総合力を発揮

グループ内再編統合の更なる推進

厳しい外部環境を踏まえ、今後も業界をリードする集団となるべく、従来より積極的にグループ内の再編統合を行ってまいりました。
その結果、 2024年4月1日時点では65社あったグループ会社のうち16社の再編統合が完了し、介護系会社及び調剤系会社はそれぞれ1社体制に移行することができました。 新中期経営計画期間においては、 さらに経営の迅速性を高め、より一層経営資源を効率的に活用するための再編統合を継続して進めてまいります。
特にメディカルサプライ事業の領域においては厳しい病院経営環境による消耗品の価格交渉の激化やメーカーによる流通の集約化の動きなども活発化していることから、再編統合・ 経営効率化に力を入れると共に、さらにビジネスを深掘りすることで、ビジネス領域の拡大やTPP事業をはじめとする他のセグメントへの連携・シナジー強化を図ってまいります。

次世代物流構想

メディカルサプライ事業では従来より大阪ソリューションセンターにて、 RFIDを活用した医療消耗品物流の自動化・効率化を進めてまいりました。 今後ますます深刻化する人手不足や病院内スペース不足によるSPDの院外ニーズへの需要へ対応するため、 新中期経営計画期間においては、従来施設の約1.5倍の規模となる首都圏における自動倉庫への投資を新たに進めてまいります。 これにより、競合他社との強い差別化を図ると共に全国網羅型商社としての企業プランドを確立し顧客及びメーカーから選ばれる集団を目指してまいります。

※SPD(Supply Processing and Distribution)とは、院内の物流管理を代行するシステム

次世代物流構想地図
物流構想の5つのポイント
  • 将来を見据えた働き手不足に対応した物流改革 人材の集約化・ロボット化による業務効率化
  • 新たな購買戦略 拠点を活かした在庫保有や物流改善により、メーカー各社との連携強化
  • 顧客ニーズに対応できるグループのブランド戦略 経営母体が異なる複数病院一括契約にも対応
  • BCP対応 医療材料の安定供給を可能とする体制の構築
  • 病院内スペース不足による院外への新たなニーズ 院内型SPDは病院に多くの空間を要することから院外ニーズへの需要獲得

重点項目 3.

成長領域の拡大

グループ連携で得られる様々なリソースを活用し、さらなるシナジーを創出

MSP事業を起点としたビジネス展開

病院の支出の約80%は人件費及び材料費と言われており、 病院の事業運営においてこの部分のマネジメントは非常に大きな課題となっています。 当社グループの展開するメディカルサプライ事業では顧客に最も近い日々の医療現場の事業であることから、 きめ細かい運用改善提案やITの支援、包括的なアウトソースの受託などを通じてさらなる拡大を図ってまいります。 また、 再編統合を進め、様々なビジネスの情報収集源の役割を果たすとともに、これらの情報をトータルパックプロデュース事業を始めとするグループの他セグメントにも展開していく体制を整えてまいります。

MSP事業を起点としたビジネス展開

財務・資本戦略

 

安定的な株主還元 (9期連続増配)

当社は事業の成長と共に、 株主の皆さまへの安定的かつ継続的な還元を重視しております。 2025年3月期の1株当たり配当につきまして、当初計画では1株当たり53円を予定しておりましたが、 当期の純利益が計画を上回ったことに加え、 財務基盤の強化が確認されたことから、5円増配し、普通配当58円とさせていただきました。 これにより、配当性向は36.2%となり、より充実した株主還元を実現することができました。 続く2026年3月期の配当予想につきましては、普通配当60円を予定しております。
今後も、将来の事業展開や経営基盤の一層の強化に必要な内部留保を確保しつつ、配当性向30%以上を安定的に維持するという基本方針のもと、 業績に応じた適正な成果の配分を継続してまいります。 引き続き、株主の皆さまのご期待にお応えできるよう、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。

連結配当性向 30%以上
9期連続増配を達成
2022/3 2023/3 2024/3 2025/3 2026/3(予)
一株当たり配当(円) 普通配当 41 42 45 58 60
記念配当 5
合計 41 42 50 58 60
配当金総額(百万円) 3,868 3,962 4,717 5,472 5,661
連結配当性向 31.8 32.8 34.2 36.2 36.5

キャピタルアロケーション

当社は、営業キャッシュ・フローを基盤とした資金創出を成長の原動力と位置づけております。 今後もM&Aや設備投資を通じた新たな事業領域への挑戦や既存事業の競争力強化により持続的に企業価値を拡大し、「将来的な収益力の向上」と「株主の皆さまへの一層のリターン」双方の実現を目指してまいります。

次世代物流構想地図

機動的な自己株式取得及び消却

新中期経営計画 「SHIP VISION 2030」 において 「ROE(自己資本利益率) 12%の達成」を重要な経営目標とし、資本コストを上回るリターンの創出を掲げております。 この方針の一環として、 自己株式の取得を機動的に実行する姿勢を明確にしており、2025年6月7日~12月31日にかけて、 上限50億円/330万株の自己株式を取得する予定です。 これにより、1株当たり利益 (EPS) およびROEの向上が期待されます。 加えて、2025年6月30日に自己株式731万株の消却を実施いたしました。
今後も、成長に向けた投資と株主の皆さまへの還元とのバランスを大切にしながら、継続して資本効率の改善を図り、 企業価値の持続的な向上に取り組んでまいります

取得の内容

1.取得対象株式の種類:

当社普通株式

2.取得しうる株式の総数:

330万株 (上限) (発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 3.5%)

3.株式の取得価額の総額:

50億円(上限)

4.取得期間:

2025年6月7日 ~ 2025年12月31日

5.取得方法:

東京証券取引所における市場買付

消却の内容

1.消却した株式の種類:

当社普通株式

2.消却した株式の数

7,319,266株 (消却前の発行済株式総数に対する割合7.2%)

3.消却日:

2025年6月30日

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