中期経営計画
新中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)
「SHIP VISION 2024」始動
激変する経営環境を見据え、新たな中期経営計画を策定
当社グループは、連結売上高1兆円の達成に向けて、様々な取り組みを企画してまいりました。少子高齢化や医療費の増大により市場ニーズが日々多様化・変化する中、持続的な成長、更なる企業価値の向上を実現するため、新中期経営計画『SHIP VISION 2024 』を策定いたしました。当社グループは、本中期経営計画を通じ、連結売上高1兆円を目指す企業集団として更なる成長を図ってまいります。
策定の背景
多様化、複合化するヘルスケアの課題
質の高い医療提供体制
- 地域包括ケアシステムの推進
- 在宅医療・訪問看護の確保
働き方改革
- 労働人口減少
- タスクシェア、アウトソーシング
感染症対策
- 医療機関の機能に応じた感染対策
持続可能性の向上
- 限られた医療資源
- 社会保障費の増大
計画のフレーム
拡大するヘルスケアニーズに応えながら、高付加価値型の事業運営を推進
目標数値
4つの重点施策を通じ、新たなバリューの創造、
事業の更なる高付加価値化を図る
新中期経営計画では、既存市場の深耕・拡大と市場ニーズの変化に対応する新たなバリューの創出・高付加価値化及び、これらの成長を支える経営基盤の強化を進めてまいります。また、ヘルスケア業界のトップランナーとして、持続可能な社会に向けたサステナビリティに事業を通じて貢献してまいります。
重要施策
1.コア事業の更なる高成長
- 既存4事業を中心にコア事業の更なる成長を加速
- 経営資源の最適化
2.積極的なバリューの拡大
- 積極的・戦略的M&Aの実施
- 新たな事業による価値の創出
3.機能強化戦略
- グループ内機能強化戦略
- 連結配当性向30%以上の確保
4.サステナビリティに対する取組み
- 事業を通じたサステナビリティの実現
1.コア事業の更なる高成長
セグメント間の連携を図りながら、各事業の旬を捉えた戦略を展開
トータルパックプロデュース事業(TPP事業)
変化する市場ニーズへの対応を推進
- コンサルティング力、プロデュース力の更なる強化
- 地域医療構想による病院統廃合に対する高品質かつ幅広いバリューの提供
- 大阪重粒子線センター等、サービス事業の収益確保
- 新製品の積極的展開、保守メンテナンスの強化
- 海外事業の運営強化及び連携推進
※2022年7月よりグループに参画するキングラン株式会社は、TPP事業に組み入れております。
計画 | CAGR 22.3-25.3 |
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売上高 | 1,630億円 | 17.9% |
セグメント利益 | 134.5億円 | 13.2% |
メディカルサプライ事業(MSP事業)
面の拡大とサービス品質の向上
- 事業会社ごとの強みを横断的に活用した競争力の強化
- 社会的ニーズを捉えたPBブランド商品の開発
- 先進医療材料物流「スマートメディカルソリューション」の更なる拡大・拡充
- 積極的・戦略的M&Aによる、全国への面展開
計画 | CAGR 22.3-25.3 |
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売上高 | 4,070億円 | 4.1% |
セグメント利益 | 72.6億円 | 5.3% |
ライフケア事業(LC事業)
高稼働率の維持と新たな価値の創出
- M&A、統合等に対応し規模と独自性の両面で競争に対応
- フード事業における製造委託や設備の共同活用による効率化・高品質化
- 障がい者就労支援を通した地域交流、社会進出のサポートによる「より良く生きる(well-being)」社会の実現
計画 | CAGR 22.3-25.3 |
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売上高 | 295億円 | 5.3% |
セグメント利益 | 26億円 | 2.6% |
調剤薬局事業(PH事業)
他セグメントとの情報連携の強化
- 大型店舗新規出店準備と既存店舗の運営効率化
- 積極的なM&Aによるドミナント戦略の推進
- 在宅調剤を推進し、地域包括ケアシステム実現に貢献
- 連携する社内外の提携介護施設における施設調剤の応需
計画 | CAGR 22.3-25.3 |
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売上高 | 305億円 | 1.8% |
セグメント利益 | 32億円 | 0.0% |
2.積極的なバリューの拡大
積極的・戦略的M&Aと新たな事業による価値の創造
積極的・戦略的M&Aの実施
M&Aの基本的な考え方
既存事業の深堀 | |
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TPP事業 | メーカー機能の拡充、その他TPP関連ビジネスの拡大 |
MSP事業 | 地域戦略を考慮した面の拡大 |
LC事業 | 高付加価値・高品質なサービスの実現・拡充 |
PH事業 | 門前薬局を中心とする高利益率薬局の積極的なグループ化 |
海外事業 | バングラデシュ・ミャンマー事業の強化と新たな市場の発掘 |
PMI強化 |
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営業戦略本部機能の強化によりPMI機能を高め、M&A後のシナジーを着実に創出 |
新規事業の発掘 |
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新規事業の足掛かりにM&Aを活用 |
新たな事業による価値の創出
- DXを通じた、より効率的かつ総合的なサービスの提供
- 医療機関への経営・運営サービスの展開
- 既存サービスと自動化機器を融合させたソリューション等、高付加価値なサービスの提案
- 社会的ニーズを的確に捉えたPB商品の企画・開発
3.機能強化戦略
グループ内機能強化戦略と、連結配当性向30%以上の確保
機能強化プロジェクトの推進 |
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昨年度実施した組織改革に加え、機能強化PJにより持続的成長を支える ①経営機能強化 |
健全な財務体質と株主還元の向上 |
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現状の手元流動性を確保しつつ、成長投資・株主還元を強化
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4.サステナビリティに対する取組み
事業を通じたSDGsへの貢献