シップヘルスケアグループの事業とSDGs
海外での病院運営(バングラデシュ)
“日本の病院経営のノウハウを活かしつつ、
国際水準の医療サービスを良心的な価格で提供する”
貢献するSDGs
SHIP INTERNATIONAL HOSPITAL
海外病院運営第1号案件。
シップヘルスケアグループがこれまで携わった数多くの病院様のプロジェクトで培ったノウハウを結集した日本式の総合病院は、多くのバングラデシュ現地の方々の生命を守り、健康を支えています。
バングラデシュの医療事情
- 課題
- 高次医療を担う医療インフラ整備の遅れ
- ソリューション
- 国際基準を満たす高度な医療の提供
死亡要因についても以前はマラリアや結核等の感染症が上位を占めていましたが、食習慣や生活レベルが向上すると同時にがん等の生活習慣病や糖尿病等の非感染性疾患が全体の約6割を占めるようになり疾病構造が変化してきています。
この疾病構造の変化にも関わらず、それに対応した医療インフラの整備が遅れており、富裕層が近隣のタイやシンガポールの病院で受診するのが普通となり高次医療を担う医療インフラの整備が急務となっております。
当社がバングラデシュで運営する当病院では、CTやMRI等の高度な医療設備を導入し、同国で求められている医療ニーズに応えます。
日本の病院経営のノウハウを活かし、専門性の高い医療サービスを提供することで医療水準の向上に寄与することを目指しています。
- 課題
- 病床数、医療人材の不足
- ソリューション
- 無料病床の提供、現地医科大学と連携した医療人材育成
バングラデシュにおいて、医療機関数、病床数は増加傾向にあります。しかし、1,000人あたりの病床数は1.0床(2019年時点)となっており、日本を含むOECD加盟国平均である4.7床と比べると非常に少ないことがわかります。当病院は600床程度の大型病院となる予定で、その内10%の病床は無料病床として提供する予定です。
また、医療人材の不足も深刻です。人口1万人あたりの医療従事者数は医師6人、看護師4人となっており、アジアパシフィック※の水準(医師14人、看護師30人(2017年時点))と比較すると大幅に少ない状況です。当社が運営する病院には、現地パートナーのDr.モアゼム氏が運営する医科大学、看護大学が隣接しています。当病院では同大学に通う学生を受け入れ、研修の場として提供し、現地の医療人材の育成にも力を入れています。
データ出典元:経済産業省 2020年3月医療国際展開カントリーレポート バングラデシュ編
国際協力機構 JICAとの共同出資事業
当事業はより公正で質の高いヘルスケアを確保し、医療サービスの向上を図るバングラデシュ政府の政策を後押しするものであり、また、日本政府が掲げる医療国際展開にも貢献する取り組みです。このことを踏まえ、2018年7月、当事業について当社は国際協力機構(JICA)と出資契約を締結しました。今後もJICAの協力を得ながら、バングラデシュの人々へより良質な医療を届けてまいります。
2022年6月18日 病院がグランドオープンいたしました
当日はバングラデシュ政府関係者や病院関係者、JICA本部の方をはじめとする方々をご招待し、総勢約200名の方にご参加いただきました。
バングラデシュ国内の最先端の設備を揃えた日本式病院第一号として、医療技術の向上や医療人材の教育をはじめとしたバングラデシュ国内の医療環境全体の発展に貢献してまいります。